40代のおっさんdaiの手軽料理決定版!

お父さんのための、家庭でグルメを楽しむ提案。出かけなくても家でおいしい料理が楽しめるよ。

意外と簡単、マカエンセの“ウチの味” マカオ

 「ミンチ」というマカオの家庭料理をご存じでしょうか。
 ニンニクと玉ねぎを炒めて挽き肉を入れたら、しょう油で味をつけ、揚げたジャガイモと混ぜてごはんにかける、ボリューム満点の料理です。材料を並べただけでも、どんな味か想像がつきやすいですよね。
 “マカエンセのおふくろの味”といえば、真っ先に名前が挙がるメニューで、マカオを旅行した人なら、だれもが病みつきになるこの味覚。それなのに、香港でも中国でも東京でもその姿を見かけることはなく、聞くところによるとポルトガルにもないそうです。


 つまり「ミンチ」はマカオ生まれのマカエンセの料理ということ。わたしは以前この味にハマり、これなら簡単に再現できるとタカをくくっていました。ところがいざ帰国してつくってみると、何かが微妙に違うのです。
 マカエンセの味の秘訣はどこに……。謎を解明すべく、レシピを習いに行きました。


 教えていただいたのは、1700年代に先祖がポルトガルからマカオに移り住んだというマカエンセのアリセ・エウゼビオさん。マカオ料理のレストランを経営する傍ら、マカオの食の歴史を16世紀から掘り起こし、マカエンセの食文化をひもとくレシピ本の出版を準備しているという、先生にうってつけの女性です。
 肉や魚介の扱いに長けたポルトガルと、調理技術や調味料の発達した中国が融合したマカオ。移民だったポルトガル人は、女性も何かと忙しく、家庭に入ってのんびりしている時間が少なかったため、手間のかからないシンプルな料理が生まれたと、アリセさんは考えています。
 マカオでは、現在も働く女性が多く、家庭には簡単な料理が定着しているそうです。
 この日のメニューは「ミンチ」のほか、「アサリの酒蒸し」「エビのニンニク焼き」「ローストポーク」の全4品。いずれも家庭でよく食べられる料理で、下ごしらえの時間をのぞくと、4品を40分ほどで完成させると言います。
 よく使うニンニクのみじん切りは、まとめて大量にフードプロセッサーに投入し、ローストポークは合わせ調味料を振りかけてひと晩放置するなど、効率を重視した調理行程も“マカエンセ流”だそうです。



マカオ料理を楽しむ

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